物欲は、ゼロにはできないにしても、減らし傾向で。
とはおもっていつつも買ってしまうことがやはりある。
今日のお買い物はこれ。
ずっと欲しかったミニサイズのワイングラス。
昼食時に少し、お酒を嗜むのが好きな私は夜用の(そんなのがあるんかい!)
いえ、
しっかりした普通の大きさのワイングラスよりは、少し小さくて、
でも可愛くて素敵で。
丈夫で食洗機でも洗えるガラスのものが欲しくて。
ラ・ロシェールのワイングラスにほとんど決めかけていたのだけれど、
私が思っていたより大きくて。
そして形が可愛いのはこちらだなと気に入って購入。
ルミナルク。アルコック社。おフランス製。
あ、長年愛用している麦茶用のグラスボトルと同じ会社、と買ってから気がついた。
やっぱり好みの傾向の会社さんなのだ。
割れにくい、と検索するとすぐ出てくる。
そしてお値段がびっくりするほど手頃で、なのにデザインが良い〜。
大好き。
この形が可愛いのだ。
アイスやフルーツを盛り付けても可愛い、絵になるだろうと
家族分購入。
どうやらグラスは3個セットパッケージだったようで、
それで一番上の写真の様な形で買わせていただくことができた。
早速ランチに白ワインを飲んだら、とても美味しく感じられた。
幸せ。
ミニマムに走ると、本当に全てが不要でいらなくなるんだと思う。
何も無い部屋、それが一番すっきりと美しいのは
引っ越し常習者の私もとてもよく知っている。
引っ越しを決めるための家を見た時の、
その何も無い状態の魅力と、
引っ越していく時に空っぽにした家の、
よく知っているはずの一番綺麗な最上の姿に、
ハッとさせられたことが何度もあるから。
一度全て持ち物をリセットして、
本当に今の暮らしに使っているものだけを買い足しながら、
必要限度のシンプルさで暮らしてみたいと心のどこかでいつも思う。
反面、共に暮らし馴染んだ愛しいものたち、
誰かの創意と工夫、技術の結果生み出されたのであろう
可愛いものたち、綺麗でかっこいいものたちも大好きで、
身近に置いて、使い、愛でながら暮らしていくのも大好きなのだ。
この葛藤に答えは出さない。
両者は私と家族の心の中で、バランスをとりながらあっていい迷いだと思う。
さて。
なにげに外をみたら鳥の姿にはっとする。
どうもいつも黄色いジュリアンの花が妙にちぎれていると思ったら、
この鳥さんが犯人だった。
現場を押さえてしまった。
花食い、花びらを食べてる鳥。
美味しいの?
庭にはオットが置いたみかんやりんごの切れ端があって、
最近我が家のお庭は鳥のレストランだ。
でも大体百舌がやってきて、他の小鳥を蹴散らして独占してしまう。
本当は家の隣の公園で盛大に鳴いているウグイスを呼び寄せたくて
オットはしているんだのにね。
昼食準備をしている時に、事件は起こった。
冷蔵庫から出した食材を、レンジに入れて温めて、
チン!と鳴ってから取り出して、テーブルに置いて。
また振り返って別の品をレンジにいれて。
スイッチをいれたのに・・・音がしない。
灯もつかない。
あれ?あれあれ?
目をパチパチさせて何度かスイッチを入れ直して。
コンセントが抜けていないか確認して、他の家電製品は動いているかみて。
さっと走って洗面所にある配電盤でブレーカーが落ちていないかも一応見てみて。
もう一回、目をパチパチ、スイッチもパチパチ。
あらら。
灯もつかない、動かない。
電子レンジの生気がない。
まさか、さっきの。
昨夜のご飯の残りを温めた、あれが最後のお仕事だったの?
力を振り絞ってしてくれた最後のお仕事?
嘘〜。
どうする?
思わず家族で顔を見合わせてしまった。
が、見合わせても仕方ないのだ。
レンジがなくてはやっていけない。
全ては冷たく、なんでも冷やして、凍らせてもいる我が家である。
新鮮な食材を買ってきて、すぐ調理して、作り立てを食べる、
なんていうことは毎回はしていない。
パンすら冷たい。
レンジなくしてやってはいけない、というのは我が家にはもう絶対なのだ。
とりあえず、お鍋に移してあたためて済むものなどで昼食を済ませて、
すぐに私とオットは大型家電店に向かった。
気持ちはほぼ決まっていた。
オーブンレンジ、買うならきっとバルミューダの白。
素晴らしい万能調理器らしい最新のオーブンレンジに確かに憧れはあるけど、
かつて我が家でどんな家電製品もそれほど多機能を使いこなせたことは一度もない。
単純な機能を最大限に生かして、面倒でないことしかやらないのが私という
ズボラな人間の生き方。
そんな私に高機能すぎる超高級オーブンレンジはもったいなさすぎるというものだ。
機能が特に優れていることより、壊れにくくて、わかりやすくて
シンプルに使いやすいこと。
これが我が家の絶対条件と言っていい。
それでいうなら、どんなに人に「デザインだけ」と言われようとも
5年保証がつくバルミューダ様は最適なのだ。
他にもPanasonic、SHARPの製品で手頃で良いと思うものがあった。
しかしここで1万円の安さでそちらを選ぶくらいなら、
前から夫婦で次はあれがいいねと決めていたバルミューダ様しか選びようがない。
オーブントースターは残念ながら買う直前で気が変わり、
バルミューダではなくアラジン様にしてしまったけれど。
(だって4枚焼き最強なんだもの。
おかげで毎朝、本当に重宝しています、たすかってます。
ルックスも丸こく、可愛くて好きよ)
オーブンレンジはもう迷わない。
そう夫婦で即決した。
あとはお金の問題ばかり。しくしく。
本当はこの秋、このバルミューダ様を買うつもりだったのだ。
それまできっと前の電子レンジが持ち堪えてくれると信じていた。
これを今日買うことで3月の家計は非常に、とってもやばくなる。
(カードの支払いが)
もう他を切り詰めるしかない。
でもその覚悟で今、買おうと、
えい!とその場で買って持ち帰った。
ついに、我が家に、
白のバルミューダ様降臨。
オーブンレンジって大きくて重い。
女一人だったらすぐには買って帰れないなあと思いつつ、
オットがいて動いてくれることに感謝。
生活感ありで恥ずかしいけど、
こんな感じで、
我が家のキッチンダイニングスペースにお収まりいただいた。
こうしてみると、ゴミ箱も白がいいんでしょうね。
でも私は日常的に、この茶色の濃淡とくすんだブルーを愛でていて、
パリのエッフェル塔をリボンで囲んだロゴや
フランス語の文字もかわいいなと楽しんでいるので、
全体が白でなくてもこれはいいのだ。
降臨、満を持して。
そういうことにしておこう。
我が家についにバルミューダ様がいらした日。
亡き叔父の、お誕生日に。