人形姫の視る夢は…

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読書家と、小説書きと

随分前に購入した貴和製作所さんのアクセサリーキットを、

娘と一緒に作って見た。

なんて今の季節と、

年頃の娘にぴったりのアクセサリー。

作り上げて、とても嬉しい気持ちになった。



 

 

今日はまた、とても暖かくて散歩するのにぴったりの1日だった。

つい調子にのって息子と長く歩いてしまったら、お腹が空いて、二人でたくさん昼食をとることになった。

すると後は眠さをこらえきれない。

漫画を読みつつ、うとうと・・・と。

なんて幸せな怠惰さだろう。

でも4月からは、また全力フル回転の日々になるからいいんだ、いいんだと言い聞かせつつ・・・。

 

電子書籍化されない本というのは、作家さんにこだわりがあるのかなと思う。

やはり自分の本はちゃんと紙とインクで表出され、目に触れ、指で触ってめくるページで読んでほしいと思われたりするのかな、と。

狭い自宅の空間を、自分だけで占有できるわけではない私には残念なことだ。

でも私だって、紙類の魅力は全くもって否定する気はないのだけれど。

 

電子書籍のありがたさに、無料というものがあり(多くは期間限定)それで出会った良作は多い。

今日は話題の「響〜小説家になる方法〜」を1巻分ほど読んで、うなってしまった。

面白いのかどうか、何と言っていいのか、今、よくわからない。

有名な賞に選ばれたと知ってしまっているから、否定しきれないのが私の弱さなのかな。

多くの人がいい、と、面白いと言っているものにできれば素直に共感したいというのが本音だ。

けれど、私はヒロインにまず共感できない。

 

この暴力はなんなんだろう。

すぐに手が出る彼女の行動、これに死生観とか人生観が結びつかずに、共感するに至らないのだ。

そんなに素晴らしい小説をかける人がここまで人と争うかしらと思ってしまう。

 

私も過去、いろんな小説家志望の人に会って、一緒に何かを書いたり語ったりしている。

コミュニケーションが苦手な人は多かった。なぜかむやみに上から目線で全ての人を見下してかかり、自分こそが至高の崇高なる思想、思念を持つものと定義して語る人が多くて、引いた。

今ならさしずめ中2病というところだし、言い得て妙な表現だと本気で感心している。

それだけでも困ったものだが、それにすぐに暴力を振るう、それも半端ではない暴力を、となるともう、有害な人としか思えないのだ。

読み進んでいけば、もっと彼女を理解するだろうか。

いや、これほど偏狭に人を見つめ、コミュニケーションがとれないだけならともかく暴力をふるって回る人が、そんなに人の心を掴み、感動に引きずりこむような物語を紡げるもの???という疑問が私の中に根深く残り、お金を払ってこの作品の続きを買おう、読もうという気持ちになれない。

この作品に感化され、彼女の言動、暴力を是と勘違いする人が現れませんようにと祈ってしまう。

 

ありのままをいえば、私は障害児の親なのだが、我が子の特徴として感謝していることに「他害がない」ということが最大級にあげられる。

これはそのまま日頃、支援を受けている場でもしばしば大きく評価されているところで、人を傷つけることを良しとしない、決してゆるしてはならない、というのは人類全体の大きな共通ルールのはずなのだ。

障害には色々なものがあるが、私にはこのヒロインもその中の一種としか思えない・・・というのもあった。

 

この作品が大好きな方には申し訳ない。

これも数ある感想の一つとして流してもらいたい。

 

そんな彼女に好意を寄せ、普通の女の子と言い切る素敵な彼のことも、あまり普通にも素敵にも思えません・・・。

 

編集部に素晴らしいと評価され、私が正しかったんだと彼女に思わせることは大事な場面なのかな。

 

本を読む人は年々減っているのに、小説家になりたいという人は逆に増える一方だと聞く。

その現象はなんなのだろう。

人の話は読みたくないが自分の話は読んでほしい、ということではないんだろうと苦く笑ってそのことは忘れたいなと、私はいつも思っているけど。

 

純文学ってそんなに大事かなあ、と思ってしまうあたりが、もう私はだめなんだろうな。

 

私、世間に圧倒的な賛美で受け止められている方の本もだめだから・・・。

 

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漫画を愉しむ

やっと「パレス・メイヂ」6巻が電子書籍化されていたのを読むことができた。

 

大昔から漫画が好きで、今もその気持ちは変わっていない。

けれど自分が歳とったことは事実であり、経験値から感性がまた変わっているなと感じることも否めない。

ゆえに・・・というのも乱暴かもしれないけれど、でもやっぱりもう、そう簡単には恋の話にときめかないのだ。

嫌いではない。ただ飽きた、のかな?パターンが見えてくると、ふと興味が薄れていくというのか。

最近好きで、自分の中で大ヒット!と思った作品は確かに恋愛は全くテーマでは無い。

 

本来の、紙の書籍に比べて情緒がないというのは残念だけれど、それでも電子書籍のありがたいところはいくつもある。

まず、どんなに買ってもかさばらないところ。

これは小さな家で家族と暮らす本好きにはたまらない大きな長所だ。

少し値段が安いというのもいい。場合によっては半額だったり無料だったりすることもある。

そして試し読みができる。

このシステムによって、歳をとって昔ほど精力的に本を求めて行けなくなった私も随分楽しく嬉しい、新しい出会いをすることができた。

その出会いの一つがこの「パレス・メイヂ」なのだ。

 

この私たちの国の、明治時代に似ている感じのお話らしい・・・という緩いファンタジー設定がいい。

そこにおわす美しい少女の帝とそれに仕える、本来なら期間限定の侍従の少年のお話。

宮廷を巡る、帝の身近で起きるエピソード・・・と最初はその設定だけで楽しく読んだ。

もちろん帝と主人公の御園少年の間に淡い恋があっても良いなあと、自然な気持ちで見つめていた。

その微笑ましかった好意が、どんどん、深まり、本当の愛に成長していく過程にいつしかとても引き込まれて、5巻あたりからは本当に切ない物語になった。

切ない、と胸締め付けられるほど、心惹かれるようになっていた。

 

彰子女帝の美しい生き方、そんな彼女を完璧に理解し、添いたいと願う御園の気持ちを本気で応援したくなる、その気持ちは熱い。

愛とか信頼とかさえいえば、他の何を傷つけても誰を裏切っても許されるという風な選択をする人も少なくは無い世の中で、恋する気持ちを自分のわがまま、身勝手と抑えながら相手の幸せを祈ろうとする人たちの姿は、歯痒くも尊い。

だからなんとか幸せになって欲しいをねがうのかな。

小さな東宮様が二人の希望の光になってくれることを祈りつつ、次巻をとても楽しみに待つ。

 

 


金の国 水の国

 

これも素敵な、本当に素直でいじらしい二人の、応援したくなる物語だった!

 

実はずっと思っていることがあるのだが、私はどうも長々しいのは苦手である。

いや、短編短編と毎回読みきれて、どこから読んでもいつでも楽しめる作品は好きなのだが、一つのテーマがずっと長く長く、何年何十年も続いているものは、それは素晴らしい作品だと思うけれども勘弁してくれ〜とさすがにもう思う歳でもある。

ゆえに何かの作品をうっかり読んで、それが5、6巻以上だと結構本気でため息がでるのだ。

せめて10巻までならそれでもなんとか買ってでも読む!と思えるのだけど。

そんな私にこのお話は1巻。

1巻だけど癒され方は深いし、面白いし、もうなんて有り難いの!と感動できたお話なのだ。

思えばこの岩本ナオ先生のお話も電子書籍の試し読みで読ませていただいたけれど「町でうわさの天狗の子」は面白かった。

未だに続きが気になって、いつか(娘の大学の学費を払い終えたあたりかな・・・)買って読もうと思っているけれども。

こんな素敵なお話を1巻きりでまとめて出してくださって本当にありがたい。

 

心が喜ぶ作品に会えると、本当に人生って楽しいって素直に思える。

良書はまさに魂の食べ物だ。
 

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何がいいとか悪いとか・・・

先日、セリアで衝動買いしたポーチ。

100円でも節約しようと思っている矢先の誘惑。

あっさり転びました。

 

 

 

昨日は楽しかったけれど、やっぱり疲れたので、今日はもうどこにも出かけないでいようと、目を覚ましてすぐ決めた。

寝不足だし体がだるい。

家族を送り出したらすぐ寝よう、と心に決めて起きる。

起きてしばらくすると段々体が目覚めてきて、どんどん動けるようになってくる。家族を送り出して予定の家事を済ませたら、そうぐったりでもなくそこそこ元気。いろいろやりたいことは浮かぶけれど、まずは座ってお茶でも飲もうと、熱い紅茶を入れなおし、お気に入りのクッキーをかじりながら、スケジュール確認のためにスマホを手に取った。

そして凍りついた。

まだスマホ画面を開く前だが、不意に気がついたのだ。

私は息子に何ももたせていない、と。

 

息子には自閉症スペクトラムという障害があって、学校には一人通学をさせるように言われているけれど、まあまあそれはそのうち、そのうち・・・などど誤魔化しながら、今現在は朝はオットが途中まで送っているし、帰りは必ず移動支援のヘルパーさんをお願いしている。月水金は車での送迎付きのデイサービスさんにお願いしているので、通学の支度以外は何もいらないのだが、火木は息子の社会勉強のためにもヘルパーさんと、徒歩と、電車やバスなど公共の交通機関を利用してそれぞれ違うデイサービスさんへ行き、帰ってくるようにしているのだ。

その日は当然、PASMOがいるし、多少の現金、何よりヘルパーさんへのメモとヘルパーさんへの交通費がいる。

それらをまとめてポーチに入れたものを、そっくり私は息子に渡していないのだ!

お天気が良く、明るく熱い8時50分のリビングのソファの上で、私は一気に青くなり、寒気を覚えた。

 

迷う余地はなかった。

引きこもり願望が聞いてあきれる。自分でそれができないようにしてるんじゃん!と己の馬鹿さ加減を呪いながら、車に飛び乗る。

昨日に引き続いて、またも区を縦断するドライブである。まあ、前はこれを1日2往復していたのだから、たまに続けて運転するくらい、実はどうってことはないのだけれど。でもでもあまりにダサくて情けないのでテンションは上がらない。それに昨日に比べて道がずいぶん混んでいるのだ。私もへっぽこドライバーだけれども、世の中にはちょっと如何なものかと思う腕と判断力のドライバーさんがいらっしゃる。周囲に合わせたスピードで走ることも良識だし、駐めるべきではない場所にどうしても駐目たいならば、せめてもっと内側に寄せ、他の方の運転に差し障りが少ないよう最大限の配慮をしてしかるべきだろう。なぜ曲がるのにウインカーを点けない。

ずっとゆっくり走っていたくせに信号が変わる瞬間だけアクセルを踏んで、自分だけ通過するのか・・・!などなど。

八つ当たり的に苛立ちが増す。そんな自分も、はい、情けないです・・・。

 

混んでる、混んでると思いながら運転したけれど、学校に着いてみたら30分ほどで、ちょうど1時間目の授業が終わったところだった。これだと忘れ物を渡しやすいなあと、せめてもの幸運を喜びながら行くと、息子たちはどうやら体育館にいて教室は空いているっぽい。

ラッキーと喜んで教室に向かってひた走ったら、廊下でばったり担任の先生にお会いした。

昨日個人面談したばっかりなのでそのお礼も言って、自分の恥も正直に話して謝って、先生が笑って慰め、ポーチを預かってくださったことで心底ホッとする。

あとは息子及びその仲間、そしてもう一人の担任の先生に会わない内に帰ることだ・・・。

しかし、恐ろしいほどバッチリタイミングが合ってしまって、玄関で靴を履いているところに体育館から出てきた息子とそのクラスメイト、もう一人の担任の先生に会ってしまい、クラスのお友達全員に挨拶し、先生には平謝りして笑って許してもらう、という手順をきっちり踏むことになったのだった。。。

ま、それはもう仕方ないか。

 

帰りは行きよりぐっと軽い気持ちで、右折したいのか直進したいのかはっきりしない運転の車や、なんとか信号無視して道路を横断しようとする歩行者に多少は舌打ちしたい気持ちになりながらも、全体的にはご機嫌で運転できた。

そして本来今日すべきだった所要諸々を駅前で済ませ、自分のお昼ご飯にちょっとした美味しいお惣菜も買って帰ってきた。

出かけてよかった。

先生方と昨日の面談のお話なんかもちょっとできたのもいいアフターフォローになったようだし、息子のお友達皆の、夏休み明けの元気な様子も見られて声も聞けて、それもとてもよかった。

お間抜けすぎて泣けるけれども、そう悪いことばかりでもなかったなあと、ちょっと嬉しい気持ちになった。

 

さすがに午後はのんびりしようと、お気に入りのKindle片手にソファに座る。

思うに私はやっぱり音楽より読書のほうが好きなようだ。例えばスマホアプりの音楽ストリーミングサイトで月額980円とかいうのは、高い!そんなに聞かない!と思うのに、kindleで先月から始めたunlimited、読み放題980円は非常に安く、素晴らしいサービスと感じるもの。いつかそのサービス対象の中に読みたい本がなくなれば、またその価値観も変わるのだろうが、今の所は十分満足している。

 

というわけで、その中の一冊、昨日ダウンロードしたばかりの本を読み始めた。

『黄昏古書店の家政婦さん 下町純情恋模様』

 

南潔先生という、私には初めての作家さんだけれど、タイトルと表紙絵で良さそうと選んだ。

時代は昭和中頃以前か。

39歳のやもめの店主一人暮らしの古書店に、高校を卒業したばかりのヒロインが家政婦として住み込みで働くようになる。

はじめはほんわり、この二人の身近なあたりでの出来事を綴るお話かと思ったけれど、案に相違してガッツリと恋愛小説だったので驚いた。

少なくとも私にはそう思えた。

読み終わって、最初にぼんやりとサブタイトルを読み流していた不明を笑ったけれど、後半、かなりの追い上げで恋物語へと加速していく展開はいっそ見事だったように思う。

話半ばのあるエピソードが、私には最も辛いテーマ、幼児虐待を扱ったものだったのでひどく落ち込み、苦しく、悲しい気持ちでいっぱいになってしまっていたのが、主役二人の恋する姿でごまかされていった、それがとてもありがたかった。

私にも昔、年の差恋愛に憧れた時期がある。まさにヒロイン、宵子さんと同じような年頃にである。理由は簡単、当時デヴィッド・ボウイが大好きだったからだろう(亡くなられた今も、この歳になっても大好きだけれど)。それにやっぱり身近な男子は幼すぎたし。

将来自分が結婚するなら年がかなり上の人の方が絶対いいと思っていたはずなのに、それから数年後、私は3歳しか上でないオットと結婚する。以来四半世紀、オットに年上の妙を感じたことは一度もない・・・結婚した瞬間から、いやそのもっと前、付き合っている時からだと思うけれども、そうオットは大人びではいなかったのだ。

が、8歳、10歳上の人と結婚した友人達はそれでも全然相手に大人の魅力はない、むしろガキだと言い放っていたし、そういえば私の両親も8歳差だったけれど、父にそう包容力があったと感じた記憶はないしで、まあ結局、年の差なんてそう関係ないのよ、とも思う。

が、今の私はやはりそう感心しなかったのが、我ながら、自分が変われば変わったものだなあという実感にもつながって、非常に楽しく新鮮でもあった。

恋敵も出てくるけれど、みんな天晴れ、いい人なのだ。

読み終わってふと、自分がすっぽり昭和レトロのある風景に溶け込みきっていたのを感じた。

それはつまり本に引っ張り込んでもらえていたということ。素直に嬉しい。

 

かわいそうな男の子のことはまだ胸から消えず、悲しいけれども。

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銀色

銀魂65巻が発売された。

 

基本の家事を終えてから早速ダウンロード。

もう、かつてのようにギャグ満載の、面白すぎる短編がいくつも入っている、気楽に読める本ではないだけれど。

長い長い銀魂の世界の物語に付き合ってきている人なら誰でも真剣に向き合い、読み進まずにはいられない、気がつくと、私も息を詰めるようにして一気に読んだ、そんな一冊だった。

 

もうずっと前から伏線回収に入っている感はあって、もうすぐ終わるんだなあというのはわかっていること。

ここのところ、毎回そんな寂しさとも向き合っている。

登場人物の誰もに奥行きがあり、その部分に光をあてるだけでもなかなかの物語になってきた銀魂の世界だけれど、前巻から神楽とその家族の物語が語られている。

 

終わること。それが物語の宿命だとは思う。

でもいつまでも明確に終わることなく、なんとなく続きそう・・・みたいな世界もあればいいかなとも思ってしまうことがある。

とても愛着があり、そこに入れば安心もできるし、刺激も受けられるという、好きな場所がなくなるような寂しさを感じるからか。

銀魂も、きっと続けようと思えばいくらでも続く世界だったかなと思うのだけれど、そうはしなかったのは、それぞれ登場人物たちが本当にちゃんと過去を持っていて、その分、進ませてあげたい未来があったからなのだと思う。

そうなっていく姿を私も見たい、知りたい。

 

実写版の話を聞いて驚いた先々月、そしてつにメインのキャストも発表されて、この65巻ではそのことについて空知先生が書かれているので、それも読み応えがあり、なお納得の一冊だった。

 

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鬱が呼ぶ

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夏休直前にランチをしようと約束していた友人のお子さんが発熱し、キャンセルになった。

がっかりよりも、ホッとしている自分がいる。

友人には今すぐにだって会いたいのだが、それと家を出るというのは別なのだ。今日は昨日に比べれば涼しいほうになるけれど、それでも私は家にいたい。

ちなみに私はほぼ毎日、必ず外に出るし、人にも会う。オットと子供たちをそれぞれ毎朝必ず駅まで送り届けており、(駅から徒歩7分なので友人たちには笑われている。徒歩20分からなら考えるとか、それでもない、とかいう人多数)、息子を帰りに送り届けてくださるヘルパーさんは毎日いらっしゃるのだ。

従って、最低限の服装とメイクはする日々で、おしゃれは好きだからそれは苦ではないのだ。まあ、時々何もしたくない日はあるけれど。

だから高級な場所以外だったらいつでもすぐに出かけられる状態ではある。

であるが、それでも私は面倒くさい。そう、どこでもドアがあるならば、もっと気軽にどこにでもいくだろう(それはみんな、そうか)

 

というわけで、今日は本を読んで過ごすことにした。

前から読んでいる本をそろそろ片付けてしまわないといけないという気持ちがあった。

創元推理文庫、バリー・ライガに「さよなら、シリアル・キラー」

タイトルとカバーイラストに惹かれたのと、レビューがとても良かったのとで、5月にkindleのセールになっていた時に購入した。

それを読み始めたのが先週からで、案外てこずったといえる。

面白かった、と言ってもいいのかな・・・いや、興味は持てた、という気持ちが近い。

 

稀代の殺人鬼。それが主人公ジャズの父親である。3桁に及ぶ人を殺め、全米を震撼させた父が逮捕されて数年後、高校生になっているジャズの今の暮らしから物語は始まる。

そのモノローグから私はめげそうになった。昔のとある作品によるトラウマで、私は一人称というよりモノローグが延々とつづられる物語にはアレルギーがある。

確かに彼はひどい環境にいて、特殊な存在だ。なんといってもその父から殺人者になるべく英才教育を受けているのだ。従って彼はすべての人をまずどう殺すかという視点で見る癖がついてしまっている。どう日常に溶け込み、怪しまれず、警戒されずに人に近づき、襲いかかるか、殺しの手順、様々な方法、殺した後の始末に至るまで・・・それはもう完璧に刷り込まれていて、彼の一部になってしまっているのだ。何より、そのためには人をモノとして感じるようにという父の教えが強すぎる。

そしれ彼はそんな自分に怯えている。自分がいつか父のようになるということを。

そんな彼の周りで殺人事件が起こってしまったのだ。それも何件も。

 

そんな物語で、最初はそのぞっとする彼の妄想にひるみ、彼の父が成したこととして語られる様子にひるんだ。けれど多くの人がいともたやすく簡単に人を呪い、殺すという言葉を使いがちだし、妄想もするだろう・・・ただジャズのそれは限りなく本物に近いということで、ジャズにはそう思考してしまうだけの致し方ない理由があって、ということになるのだが、その延々とした苦悩が語られるのを読むのが楽しかったとは私には言えない。が、理解はできる。

最初はあまりよく思えなかったジャズの親友ハウイーやガールフレンドのコニーのことを読み進むほどに好きになれていけたことが私にはよかった。彼らにジャズが救われていること、ジャズが彼らを大切に思っていることがうれしかった。

楽しかった、面白かったとは言えない。

けれどジャズの苦悩に、私の内なる部分が惹かれた。怯え悩む気持ちと、明るく元気に強くふるまい、周囲に見透かされまい、心配されまいとする表面にいたるまで、私の今と部分的に重なり、途中から次元と世界と年齢を越えて、同化できるという読書の醍醐味に浸る時間は確かにあった。

鬱が鬱を呼んだようだ。

 

これは息子が父と向き合い乗り越えようとする物語だ。でもその父親が怖い。本当に怖い。並みの悪魔とかそういうレベルではなく、リアルなので怖さが半端ない。

3部作ということで、kindleのセールって大体そういう何部昨かのものだなあとため息をつく。上巻だけとかね。

1000円前後の定価であと2冊を私は今後買うかどうか。

心に闇を抱えすぎた美少年とその優しき友、ガールフレンドたちの面差しも思い浮かべながら考える。

もはや私は彼らの母の気持ちだ。少なくとも身近で見ているPTAのおばさんの一人の気持ちだよ。

ジャズにはきっと嫌われるだろうけれどもね・・・。

 

 

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終幕へ

一昨日、ネットのニュースを私の好きな作品のタイトルが駆け巡った。

BLEACHが終わる、と。

 

ファンならみんなそうだと思うが、それは予期されていたこと。

「最終章」として今のエピソードが始まった時から、そうなんだとわかっていた。

寂しいけれど、受け入れる。

受け入れるけれども、いろんな気になるあれや、これやが解明されればいいなと願ってやまない。

 

いろんな形があっていいとは思うけれども、強さが魅力の護廷十三隊が、かなりボロボロにされるこの最終章は結構辛い。

うまくこちらが勝ちを収めるかと思うと敵がもっと強くなり、また死神たちが優位に立てば、さらに中々倒れない敵が・・・と延々と続けられるシーソーゲームのようなここ数巻は、読んでいても辛かった。

あんなに強そうだった零番隊もダメだったし・・・。

そしてやっぱり浦原喜助。

今までいつも、最後に必ずゲームの流れをこちらの手に収め、敵を制圧する手段を講じてきた人・・・私はこの人のことが一番好き。

食えない、読めない、怪しい、強い。そんな浦原さんの戦いぶりを、もう何度も繰り返し読み、眺めている。


やっぱり、好きだなあ、と確認しながら。

 

魅力的な物語だった。

もう結構な歳になってからの出会いだったが、とても楽しく、引き込まれて読んだ。その時間は宝物だった。

これからもきっと何度も私は読み返す。

 

どれほど華麗に、素晴らしい幕が引かれるのだろう。

それを楽しみにこれからは読む。

 

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心の冒険

 

「毒見師イレーナ」という本を読んだ。

レビューがとてもよくて、Kindleをいじっているとやたら私におすすめしてくれていたものである。

それがセールになっていた時にダウンロードしておいたのを今頃読んだのだが、しばし、異世界にどっぷり浸ることができた。

つまり面白かったということだ。

 

とはいえ、最初はなんだか読みにくかったのである。

文章のリズムが私には合わない。面白そうな内容だと感じているのに、読み進みにくい。特別変わった文体というわけではないのだが、なんだかノれずに、もどかしさを感じながら読み進む。

冒頭から暗く、絶望感に満ちた状況にいるヒロイン、イレーナ。

生々しい痛みと汚れの描写に心が怯む。そして服毒の恐怖に。

彼女の運命は過酷で、およそ何にも恵まれていないように見える。

いや、恵まれていたものがあったが故の運命でもあり、その皮肉に彼女がどう対処していくのかを息を詰めるようにしながら読んだ。

しばしば彼女の痛みを鋭く、こちらも体感させられたかのように思う。

肉体的なものもそうだけれど、たとえば嘘や裏切りに傷つけられた心の痛みも。

常に怪我をしていて満身創痍な心と体を持つイレーナと危機を潜り抜けていくスリルにドキドキしながら、まさかの恋にも胸が痛む。

 

読み終えて本当に一つの長い夢を見ていたかのような、心の旅を無事終えて、帰ってきた気がした。

だから今日は良い週末だったな。

表面的にはいつも通りの家事を頑張るお母さん、だったけれども。

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いつまでも絵本

小さな頃から絵本が好きだという気持ちは

大人になった今も変わらない。

時間があるならいつでも眺めてみたいと思う。

少なくとも家には多数の絵本があり、

手放すつもりは今後もないし、増えていく予感はしっかりある。

 

そんな中でも大人になってからの私にとっての絵本は、

綺麗で可愛い手芸本やインテリアの本だ。

すぐに作れなくても、住めなくても、

見ているだけで心が満たされ、楽しくなる。

 

そんな絵本を本日も購入。

 


刺繍糸で編むあみぐるみと、その着せ替えのお洋服の本。


先月、本屋さんで見かけてから行くたびに

気になって手にとって眺めていたのだが、

これは買わないときっと後で後悔するなあと思って

本日購入。

忙しいけど作ってみたい!

 

 

 

そんな本日はまたまたPTAの仕事として朝からラッシュの電車にもまれて、港区芝のビルで行われる大きな会合へ。

PTA役員の仕事は、それは何もしていないお母さんよりは大変だと理解もしたし納得の上で引き受けたけれど、できれば朝のラッシュアワーに出かける仕事はない方がいいな・・・今日は腰が痛くなくてよかったよ、とブツブツ内心思いながら出向いたのだが、人生何事も経験だとつくづく思う時間を過ごせた。

教育庁の方たちとの対話の機会とあって、都内から続々と熱い思いをぶつけにいらした方らがいらしたのだ。

少しは聞いていたが認識以上で、その迫力に友らと一緒に驚いてしまった。

いろんな話、質疑応答の内容に、皆、思わず声が上がる。

教育現場の、なんて難しいことだろう!

合理的に公平に全ての子供達のために環境を整えていくことが、これほどに困難を極める険しい道かとため息をつく。

ただ志ゼロでは当然ないし、教育庁の方達が真摯に私たちの言葉を聞き取り、向き合って下さろうとする姿勢は十分に感じられたので、現場でよく書類上、名前をお見かけする立派な方たちのことを

「案外いい人だったねー♪」なんてのんきに感想を言い合いながら仲間たちと帰ってきた。

すごく暑くて、とても疲れた。

でもいい経験だった!

行ってよかった。

これも役員特権だなあと、ちょっと嬉しく・・・そう思えば、まあ朝のラッシュアワーに揉まれることも、今の私にはたまには必要なことだったかも。

ま、軽い修行的な意味で。。。

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時を超える物語

『紅玉は終わりにして始まり』

この邦題と表紙の絵柄の素敵なことで、ダメでもともとのつもりで読み始めた。

ここ何年か、とにかく物語の主人公は時代を超えてることが多かったと思う。
ああまたタイムスリップ。。。そう思いながら見たり読んだりするドラマや物語、漫画の多かったこと。
最近の流行りはそこを過ぎて、前世の記憶を持って生まれた系なのかなあと思ったりしていたのだが、この「紅玉は終わりにして始まり」はまた見事にタイムトラベルものである。
でも面白かった!
最初はよくあるパターンで、ある日ひょんなことから過去か異世界にでも飛ぶお話か知らねえと思っていたのだが、物語のヒロイン、グウェンドリンは時間旅行者体質の家系に生まれて、なるべくしてタイムトラベラーになっていく。
けれどそれには間違いがあって、彼女が一族にそれを認められるまでにはやや面倒な(ある意味愉快な)経緯があるし、認められて動き出してからにも謎が幾つかあって、全体がとても面白い。
一気に読んでしまった。

良い本には心地よいリズム感がある。
外国のものの場合は翻訳者の方の力なのだろうが、それにしても物語全体の流れるような勢いも全て、こちらを引き込む魅力になる。
良くも悪くも魅力的な登場人物、街並みや風景、着ている服・・・映像として浮かび上がってくるようなリズム、流れ。
しばらく心は明るい現代のロンドンに、あるいは18世紀のロンドン、19世紀の・・・とヒロインと一緒に時間を超えた。
そして素敵な青年とも出会って。
ハラハラしたりドキドキしたり、しばし心も同化する。
1冊では終わらない物語だけど、一気に読むには一冊一冊の値段が高いなあと最後はため息。
昨今、文庫本でも1000円を軽く越えるのね。
私的にはそれもう文庫本じゃないんですけど・・・!
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いつか猫に会う日まで

猫が主役の、とても素敵な物語を読んだ。


『通い猫 アルフィーの奇跡』


アタマもココロもざっくりしすぎた構造なもので、小難しい本は苦手だ。
その上で言わせてもらうが、私が理解出来る範囲でいいなら、読書は好きで、一番の楽しみの一つ。
一言で言えば読んで幸せな気分になれる本が好きだし、ロマンス小説、ファンタジー、ミステリー、歴史物などなど気分のままに、物語の中に入り込んでしまえる時間は本当に幸せ。
逆に言うとあまりに入り込んでしまうと現実世界の妨げになり、ご飯を作るのも掃除をするのも、洗濯物を取り込んでたたむことさえ嫌になってしまうので、子育て最優先だった数年間は好きに本の世界に入り込むのを控えていたくらいだ。
でももう、そんな気を使わなくてもいいんだなあと最近思えるようになってきたのだ。
ぽつぽつ、読書を楽しむ時間を自分の1日の中に組み込み始めている。

なのに、昔のようにスイスイ読み進まない。
それは確かに、何かをすべき時間の合間合間に読むから集中しきれていないというのもあるのだろうが、それにしても読書ってこんな感じではなかったはず、と自分でも当てが外れたような感じがする。
今は本を読む前にたくさんの方達のレビューを読める。そこからある程度の期待をして読み始めた数冊が、なんとももったり、ノれなくて読み進まないのだ。
これが年をとるということなのかなあ、と思った。
もはや私の感性が鈍り、人がそこそこ楽しんでいるものにももう、私は素直に入り込めないのかと。

でも違った。
面白い本は大丈夫なのだ!

そんな訳で、この『通い猫アルフィーの奇跡』である。
猫が主役、あるいは語り手の物語は今までにも何冊か読んできている。
我が国最初の猫主役はおそらく夏目漱石大先生の「我輩は猫である」なんだろうし、実際これは面白い。だからこれは別格にして、私の中の猫小説の最高峰はリリアン・J・ブラウンのシャム猫ココのシリーズだ。
これは私が最も好きなコージーミステリー(確か、主婦が家事の合間やお茶の時間に楽しく読める軽快なミステリーのことをそう呼ぶ、と昔、何かの作品のあとがきで読んだ)にもなると思う。
新聞記者が出会い、飼うことになった猫が、彼が遭遇する様々な事件の謎解きのシーンで、実に巧みに、事件を解くヒントになるような行動をするという話で1966年に発表されたもの。(日本発売は1988年)
30冊前後のどれもが面白くて(え、この人が!?と思うようなシリーズ中のおなじみの人が割と簡単に次の被害者になるのでびっくりしつつ)今でも色褪せない。
漫画だと大島弓子先生の「綿の国星」が最高すぎる。
絵本では名作が多々あるだろう。
で、この「通い猫アルフィー」はどのジャンルかな・・・ロマンスはある、あるけれどもそれは主ではない。
これはとてもささやかな、でもだからこそ大きな愛の物語だと思うのだ。

愛する家族・・・年老いた飼い主亡きあと、処分の道を免れて逃げ出したアルフィーはしばらく辛い野良生活を送った末、今度飼われたら飼い主は一人ではダメだ、何軒も自分を可愛がってくれる家を持つことが大事だと決意し、実際その通りにする、と単純に話せばそんなお話である。
でもその中に心からの愛情があり、思いやりがあり、感謝の気持ちが溢れていて、そんなアルフィーが選んだ4軒の家に住む人たちの日々の暮らしに寄り添い、しっかり助けていくのだ。
じつに彼は上手に家を選んだものと感心するし、ダメそうな相手も自信を持って懐柔していく手並は見事でとても楽しい。
クライマックスのアルフィーの行動には涙が出るし、その彼のために人間たちが繋がっていく様子に感動もする。

気がつくと夢中になって読んでいた。とても楽しい幸せな時間で、読み終わった後心が軽く、弾む気持ちで家族のための家事もこなせた。
心にエネルギー注入。
良い本の一番の効果はそれだな、と思う。

いつか私も猫を飼いたい。
それは長年の夢の一つでいつ叶うかわからないけど、その日が来たらアルフィーのことを参考にしよう。
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