竹宮恵子画集「ただ一度の存在。」

  • 2008.05.04 Sunday
  • 22:32
ジョミーに会いに行って来た。
ジョミーに会えて嬉しかった。今はただ、その気持ちで私はいっぱいになっている。

昨日、2008年5月3日から始まった竹宮恵子先生の個展で、新しく「地球へ…」の原画集が発売されると知った時、私はなにはなくともアニテラに感謝した。
本当に、世間的にはある意味死に体になっていると思われても仕方ないほど、記憶の彼方に埋もれていた「地球へ…」に光を当ててくれた、やはりそのことの力はこれほどに大きいのだと。
そうでなくてはもう本当に、竹宮先生ご自身すら新しく地球へ…のメンバーの絵を描こうとすらなさらなかったのではないかと思えて。(私が知らないだけで、今までも個展用にはお描きだったのかな)それがアニメとして新しい生命を持たされた事によって、新たなファンの獲得は勿論、古くからのファンの眠れる情熱、もしくはずっと眠る事すらしていなかった情熱をさらに燃やし、その結果が竹宮先生ご自身をして新しい21世紀のジョミーやキース、ブルーやフィシスらを描かせてくださることになったのだと思うからである。
その上で地球へ…限定の原画個展、そして原画集。もう二度とこのような幸運は、地球へ…ファンの身の上には起きないかもしれない。
嬉しさで、お値段1万円もなんのその、どんな内容であろうと買う!という、日頃吝嗇の私には考えられぬ決断力を沸き起こしてくれるほどの力だったのだ。

今日出掛けた個展は、素晴らしかった。
昨日の混雑ぶりはなんだったの?夢だった?とオットといぶかしみ合うほどの、ごく普通の、ギャラリーらしい光景。
しかしその中にある「地球へ…」の原画の数々は、私にとっては普通なんてものでは全くなく、本当にすごい感動と衝撃を与えてくれるパワーそのものだったのである。
至る所に、彼らの生命があった。
入り口にはいってすぐから、細長い建物を4階に上がって行く階段の途中の空間にまで、彼らがいて、輝いていた。
確かに1フロアのスペースが狭い。これでは昨日、個展開催初日に詰めかけた人達を裁ききれなかったわけだなあと納得しながらも、逆にその小さな空間を精一杯うずめるような原画の数々、そこから放出されてくる力強いものの存在を、圧倒的に感じることができる。
至近距離で、じっくり見てきた。
旧来からの、昔から知っている、ずっとずっと好きだった絵がもちろん全部あった。私が大好きな「ジョミー・マーキス・シン」そのものも最上階に入ってすぐに、大きなアニプレックスから花輪のすぐ側にカラーとモノクロ両方で掲げられていた。
新しい描きおろしの原画のは一階のロフトフロアのような小さなスペースに飾られていたのだが、その中の何点もの新作ジョミーに、胸がときめき、体温が上昇し、眼球がぐっと熱くなるような感じを抱くほど、私は感動してしまった。

それでも、私は30分そこにはいなかったのである。
元来淡白な私は、昔からギャラリー系に粘着できたことがない。

それでもそんな私なりにじっくり原画を拝見し、さまざまな想いで新たな記憶を紡ぐことができた。
その幸福感は、帰りの車の中で形になって出て来た。

今日は予定通り義妹家族が来てくれて、楽しいひと時を過した。私,お料理なんかも色々がんばったのである。彼らが笑顔で帰って行ったあと、オットが一言、行くか?と誘ってくれた。
空は曇ったあと、ぱらぱら雨を降らして、それがまた止んだりしたタイミングで、夕方とも言い切れないけれど、もう昼の名残も消えて行くような時間、本来なら疲れてもう色々切り上げて休もうかと言い出しても不思議のないタイミングだったのである。けれどオットも子らも行こうと行ってくれた。驚いたけれど嬉しかった。
それでまた家族でこの個展に来る事ができたのだ。
娘もトォニィを数点みつけて喜んで、アニテラにはなかったナスカで昏睡するジョミーの深層心理の奥底で出会うフィシスとブルーの幻想的な情景の生原稿を、非常に熱心に眺めていたりもした。
画集もポストカード二種も買えて、非常に満ち足りた幸福な思いで帰りの首都高からふと、暮れてゆく東京の空を見上げれば、少し重くたれ込めた雨雲が、それでも最後の光を届かせようとする暮れる太陽の光に晒されて輝きを重ね合っている様子が、色合いも質感もただただ綺麗で、そんな風に感じるのはいつものことなのだが、このときばかりは泣きたくなった。
そして、ああ、私はずっと泣きたかったんだと思った。

ずっと前から好きだったけど、実はジョミーに会えたのは、今日が本当に初めてだったのじゃないかなという気がしている。
会えてよかった、うれしかったと心の中で思っただけで、本当に泣けてきそうになってしまった。

画集の内容をアップするのはよくないと思うので、さわりだけ。

美しい、厚紙のボックス。

背表紙のこのタイトルを見た瞬間、ハっとした。もういきなり感動だった。


黒い布張りの表紙に銀の箔押しでのブルー、

そしてジョミー。
非常に素敵な、贅沢な装丁。シンプルで上品。

表紙を開いてすぐの見開き。2008という数字に私は意義があると思う。
裏表紙は、宇宙に浮かぶ一粒の真珠地球の絵で、これがまたため息が出るほど美しい。
中味は、私が持っている大昔のイラスト集の内容に新しく近年のイラストがプラスαされており、加えてコミックの名場面が数頁掲載されている。
竹宮先生のあとがきが私にはまたとても嬉しい、ありがたいお言葉だった。

ポストカードはAセットとBセットがあり、それぞれ5枚で千円。


どちらがAでBだったかは忘れてしまった…。
私としては大満足。娘はトォニィがいないと嘆いているけれど。
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