お着物を着る

実物は、もっと明るい黄色地の訪問着。
母から譲り受けたもの。
私の幼稚園の入園式も、小学校の入学式も母はこれだった。



やはり明日は着物を来て出席しようと決心した。
迷っていたのに、ほぼ諦めていたのに、我ながらいきなりの決断である。スーツも買ったし、それに合う靴も買ったし、これでもう安心・・・と思ったからこその勢いか。だめだったらこれを来て、半月後の入学式までにちゃんと着付けの練習をしようという・・・
それで朝、まだ家族が寝静まっているという時にごそごそとウォークインクローゼットから着物を出す。8ヶ月前の引越し時に、自分がいかに着物類を、取り出しにくい場所に片付けていたかに呆れ、反省しながら。
「だしにくい」これは全てのやる気をそぐ最大ポイントだと思う。まして着物を出しにくくしちゃだめだめ。
今日のPTAの仕事に着物を着ていこう、とまずは洗える着物、カジュアルなものを選んで、着付けしてみる。着るのはすごく久しぶりなのに、肌着は勿論、長襦袢も衣文の抜き方も長着だってちゃんと着られた。
おお。ちゃんと覚えているではないか。きちんと着られてる、着られている。
と、気をよくしたのもつかの間。
お太鼓、やっぱりやり方忘れた〜!
見に染み付いたと思ったやり方、抜けてて呆然。やっぱり駄目かと失意で放心。
息子を学校に送っていく時間が迫って渋々、服に着替えたときには悔しさで一杯だった。
PTAの仕事をしていても、頭の中はお太鼓のことでいっぱい。なんでわすれちゃったんだろう、どうしてあれができなかったか。あれは手をこうしてああして、タレはああだよね・・・?
息子を連れて家に帰る頃、ふっと思い出した。
ああではなかったか・・?!
子らのおやつを用意して、好きにさせておいてから服の上から帯だけ結んでみる。息子がチョコレートを舐め舐め見学に来る。確かにかなり滑稽な姿だ。見物の価値はそれなりにあるかも。私もかなり汗だくになり・・・・でもできた。結べたよ!
なので次は肌着から、ちゃんと着物を着てみる。できた。
脱いでもう一度着てみる。まあまあオーケー。でもカジュアル着物は硬さがあって、ひっかかりがあるから着易いのだ。明日本番で着る気の絹の柔らかなものならどうか・・・
というわけで、本番用の着物を着てみる。まあまあオーケー。
さらいもう一度着てみる。自信がついてきた!
明日はやっぱり着物だ。オー!!!
雄たけんだところでふと気がつけば、外はすっかりとっぷりと日がくれ、子ども達はひもじさに耐えて、我慢していた。
慌てて謝ってすぐパスタを茹でる。

無謀だけれど明日はやっぱり着物で行くぞ、息子の小学校、卒業式。

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