2015.08.06 Thursday
夏はいく
家族を送り出した今朝、粛々と、亡き人たちへの思いを抱き続ける時間を過ごす。
いつもなら、凄惨な、当時についての情報が語られるたびに、辛い気持ちでチャンネルを変えたり、文字をさらりと読み流すだけにしてきた。
子供の頃からたくさんの、あまりにも酷く悲しいお話を聞いて十分学んできたつもりだし、自分に子供が生まれてからはなおさら、それらのお話が実感されて感じる辛さも平和への思いも強くなって、強くなりすぎて苦しいからだ。
今年はそれをやめようと思ったわけではない。でもマスメディアでの展開がよりしっとりと、静かな様子に変わった気がして、少なくとも今日の私はテレビを通じて語られるお話を聞き続け、もう一度、命の尊さ、平和の大切さを感じた。
食べ物のない苦しい時代。その中で、学徒動員に出かけて行く中学生の息子さんのためにお母さんが精一杯用意したお弁当を、原爆投下で亡くなった息子さんがお腹に抱きしめていたという黒焦げのもの・・・私はそれを実際に見たことがある。広島にはオットの転勤で3年住んでいたから。そのお弁当に込められた思いをとても悲しく感じて。
今の日本の幸せな文化の中に、とても豊富なお弁当世界も含まれている。
日本のお弁当文化の可愛さ、奥深さは世界的にも有名だとなんども情報番組などで見たし、実際、お弁当にまつわるグッズのなんて豊富で明るく、可愛く、楽しいこと!
食べ物の豊かさももちろんのことながら、お弁当でここまで楽しみ、明るくなれるというこの豊かさ、ありがたさを思うと。
しみじみ、このまま、ずっといつまでも子供達が美味しいご飯を食べられる世界でありますようにと祈らずにはいられない。
美味しいものを食べてにっこり笑う子供の顔ほど、見ていて嬉しく、幸せになれるものはないなと、私も本当に思っているから。
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