時を超える物語

『紅玉は終わりにして始まり』

この邦題と表紙の絵柄の素敵なことで、ダメでもともとのつもりで読み始めた。

ここ何年か、とにかく物語の主人公は時代を超えてることが多かったと思う。
ああまたタイムスリップ。。。そう思いながら見たり読んだりするドラマや物語、漫画の多かったこと。
最近の流行りはそこを過ぎて、前世の記憶を持って生まれた系なのかなあと思ったりしていたのだが、この「紅玉は終わりにして始まり」はまた見事にタイムトラベルものである。
でも面白かった!
最初はよくあるパターンで、ある日ひょんなことから過去か異世界にでも飛ぶお話か知らねえと思っていたのだが、物語のヒロイン、グウェンドリンは時間旅行者体質の家系に生まれて、なるべくしてタイムトラベラーになっていく。
けれどそれには間違いがあって、彼女が一族にそれを認められるまでにはやや面倒な(ある意味愉快な)経緯があるし、認められて動き出してからにも謎が幾つかあって、全体がとても面白い。
一気に読んでしまった。

良い本には心地よいリズム感がある。
外国のものの場合は翻訳者の方の力なのだろうが、それにしても物語全体の流れるような勢いも全て、こちらを引き込む魅力になる。
良くも悪くも魅力的な登場人物、街並みや風景、着ている服・・・映像として浮かび上がってくるようなリズム、流れ。
しばらく心は明るい現代のロンドンに、あるいは18世紀のロンドン、19世紀の・・・とヒロインと一緒に時間を超えた。
そして素敵な青年とも出会って。
ハラハラしたりドキドキしたり、しばし心も同化する。
1冊では終わらない物語だけど、一気に読むには一冊一冊の値段が高いなあと最後はため息。
昨今、文庫本でも1000円を軽く越えるのね。
私的にはそれもう文庫本じゃないんですけど・・・!

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