人形姫の視る夢は…

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管理人かりんの日々のつぶやきです。
コレクションしているお人形のこと、育児のこと、主婦業のこと…
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授業参観 ~ザ・社交界


タイトルと関係ない写真をよく載せます。
これは先週末、家族で行った豪徳寺での光景。

願い事を託されて奉納されている招き猫達
絵馬もあるけれど、こちらはこの招き猫ちゃん奉納の方が断然多いよう。

和やかな、とても良いお顔の猫ちゃん達

しっかり御朱印も頂きました。

今年度初めての、息子の学校での授業参観が始まった。

バッチリ仕事のシフトを調整して小雨がぱらつく中を学校へと車を走らせる。

車の運転も久しぶりで、やっぱりたまにはしておかないとなあ、と思う。

時間に余裕を見て家を出たので(歳をとっていいことの一つは、どんなに疲れていてもそう長くは寝ていられないこと。おかげでかつてでは考えられなかった動きを朝することができる)
渋滞にも動じない・・・が、あまりにも遅い、迷い悩みながら運転していらっしゃる様子の、40キロの道を20キロ弱で走られる車の方がいると、さすがに辛い。
区内のよく使われる道路は1車線で、追い抜くこともままならず、ひたすらじっと我慢してついていくしかないのだ。
あるタレントさんが強引な追い越しをかけて事故を起こした現場もこの道に含まれるのだが、若干お気持ちがわかると私の周りでは言われている。
お客を乗せたいタクシーの運転手さんも、しばしば非常にゆっくり走られ、頑張れば行ける信号もあえてゆっくり溜めて赤信号になるのを待ちたい、という様子をみせることもあるからだ。
(信号待ちをしている間に、タクシーに乗りたいお客さんが走ってくることもないわけではないからなのだろう)。

私はほとんどクラクションを鳴らしたことがない。
(昔、逆走してきた車には鳴らしたけど、さすがに)
信号待ちの間、うつむいてスマホなどをいじってらっしゃって、青信号になっても発車しないような方の後ろにいても、もう次の瞬間には気がついてくださるかも、と待ってしまう。
そうするとたまりかねて、私の後ろの車の方がクラクションを鳴らされるのだ。そうして気がつかれた前の方がとっさにミラー越しに見るのは私、である。

私じゃないです。私は鳴らしてませんよ〜!

そう思う、とばっちり気分で運転せざるを得ないことが私にはよくある。

極度のトロトロ運転もまた然り。
本来もっとすいすい行けるはずの道を、おそらく遠いところからいらして慣れていない道で、どこか脇道に曲がって目的地に行くのであろうその方の、
超絶ゆったりな運転(しかも、運転そのものが多分お上手ではない)で妨げられ、朝の貴重すぎる時間を相当数奪われ続けた挙句、カーブの一瞬で前方が実ははるかにずっと空いているのがわかった瞬間、私の車の後ろの方が猛烈にクラクションを鳴らされた。

そしてまたいつも通りの目に合ってしまう私だった。

・・・まあいいけど。

危ない運転というと猛スピードのものを想像しがちだけれど、その真逆も時に人の憎悪をかきたてるものだな、とよく思う。

そんな余計な苦労を少しだけど得つつ、息子の学校に到着。

三日間あるうちの初日で、1時間目の授業が始まったところだったからまだ人少なで、そっと息子がいる教室にすべりこんだ。

なんと前に立って、クラスの出席をとっている。

特別支援校とはいえ、さすが高等部3年生。しっかりしてきたなあとびっくりしてしまった。

決められた手順で慣れているのだろう、淀みなく出欠確認を進めて、先生への挨拶もすませ、決められた手順を終えて着席後は指示に従って、将来に向けた訓練となる作業にとりかかる。

息子は昨年度後期からずっと事務班に所属している。文字を書くこと、PCの入力をすることなど好きなことなので、とても楽しんでいる。

小さな頃から手先が器用で細かい仕事に集中するのが大好きな息子は、知的障害者を採用してくれる会社に将来的には勤められるように、日々訓練を重ねている中でも、職人的な仕事をするのを得意としている。
なので最初はそういう細かな作業ができるような訓練をお願いしていたのだが、事務補助としての内容を身につけることになる事務の仕事は案外とても丁寧で、単純かつたくさんこなさなければいけないような、書類の仕分け、ホチキスどめ、スタンプ押し、ラベル貼り、何かを切り抜いて作ること(やはりラベル系か)、丁寧に糊付けして行く仕事などが案外多く、そこに配置されたら、大好きなクッキー作りの作業班よりはまってしまった。

週2回ある作業の時間はとても張り切って楽しんでいるので、今日は是非ともその様子をまた見たかったのである。

昨年よりもさらに慣れて落ち着いてこなしている印象があり、嬉しい驚きを感じた。

そうなると余裕がでてきて、他のところも見て回ろうかなという気になる。

それで外に出たら同じように考えて移動中のお母様方がたくさんいらして、ぱっと楽しいおしゃべりの場になった。

接客を学ぶための訓練の場として開かれている学校内のカフェに移動してあれこれとおしゃべり。
カフェに行きながらの途中で合った人たちとも、お茶し終わって帰る途中に会った方達ともおしゃべり。

とにかく母らのコミュニケーション。

さながら、ザ・社交界といった光景が繰り広げられる。

障害ある子たちの未来は当然ながら健常な子ほど多様ではない。

多くの方は福祉作業所に進まれる。そこで簡単な作業を行い、工賃をいただくのだ。

障害の度合いは十人十色で判断は難しい。
もちろん発達検査(何種類かある)を目処にはするけれど、当然個性というものはあるので、向き不向きを長年かけてじっくり判断していきたいと親は当然思うわけで、先生方もそう願ってくださっている。
特別支援学校の最も強い部分はそこであって、先生方も障害のことと、その進路に詳しいという、至極当たり前のことにあると思うのだ。


この子が一番幸せなところは?
この子の力が発揮できることと、その幸せは一致するだろうか?
などなど、子を愛するほどに親達は悩む。

親達の思いを受けて、先生方もかなり大変である。
健常な子との最大の違いは、知的障害のある子のほとんどは自分で進路を決められない、ということだろう。

可哀想だと思う。
だから、親達は思い、悩み、学校という限られた、でもだからこそ保護されていた世界から出た後の遥か未来をみつめ、自分たちの老いと死を考えながら、子供の進路のまず一歩を決めることに慎重になる。

我が子は流暢ではないが会話ができて、自閉症の割にはコミュニケーション能力が高い、とよく言われる。

ユーモア感覚もあってシャレの効いた受け答えができるのも意外な、嬉しい個性になった。 求められていることを理解し、丁寧に確実に作業を行えるように、特別支援学校では本当に着実に成長させて頂けたと思う。
生来、温厚な性質で乱暴をしたことは一切なく、保身に長けていて素早いので害ある相手にむざむざ傷つけられたこと、はほとんどない。(4歳の時にあって、それで学習したのだと思う)


障害ゆえのこだわりも少ない方で、そう厄介なものではない。
なので将来的には社会で働くことを、一旦は目指すことに決めた。
最初は自宅近くで保護性の高い作業所に行くとずっと思っていたのだけれど、
何人かの人にはっきりと、そこに行きたい、そこしか行けない子達がいて、入れる人数は限られていて大変なのだから、あなたは他に行ってよ!と言われ、あ、すみません、と素直に思えてしまったのだ。
一昨年から福祉作業所以外の進路、特例子会社を持つ企業や、そこに到るまでに2年、延長を含めて最長3年通うことのできる就労移行支援施設を見学するようになった。
それで私も、息子の近い将来へのビジョンを含めた覚悟みたいなものが出来てきてきた感じだ。

お母さん同士のやりとりの中で、教えられることがたくさんあり、力もいっぱいもらう。
これは関係が良く保てているからこそ。
こじれると逆に母同士の摩擦で心の力をごっそり削られることもあるから怖いのだけど、良いことだけしかないものもそうはない訳で、大抵のものと同じく人付き合いも諸刃の剣と思っていれば間違いないのだろう。

我が身一人のことなら、さして人とのやりとりの中から何かを得たい、なんて私も思わないかもしれない。

いや多分思わない。
面倒臭いという気持ちの方が先に立つ、全てに勝る。
が、可愛い子供のためならばその本能さえ抑え込んででも、諸刃の剣の中を渡ってゆこう、泳ぎ抜いてみようという気になれるから不思議だ。

そして、それは私だけではない。
学校に来るお母さん方お父さん方、時にはおばあちゃま、おじいちゃまさえも。
煩わしい気持ちを押さえて、愛しい子のため、頑張って来るのだ。
大袈裟だけど、ザ・社交界。そんな気分でとりあえず、皆と仲良く群れ集う。
これも防御の一つとして。

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