もう笑っちゃえ

  • 2019.05.09 Thursday
  • 21:15

セリアで見つけたハンカチ。

息子にいい!と即、買った。

価格破壊の昨今だけれど、

若い男子向けのリーズナブルな服、

雑貨って女性向けほど多くはないな、といつも感じていて。

トップスにしろボトムスにしろ靴やバッグや小物にしろ、

見かけたら買っておく、を心がけている母の私。

 

その愛しい息子は自閉症スペクトラム。

小さな頃は可愛いままで、ずっと時が止まっていてくれればと思うこともあった。

でもうれしい成長を遂げてくれて、

たくさんの温かな手厚い支援もいただけて

(そう甘くはない世の中だけれど、多分とても恵まれている方)

企業就労をめざす施設に通えている今日この頃である。

 

企業就労がゴールではない。

就職が決まることは嬉しいことだけれども、

就職してからがまた長く、要は定着していくことがまた大変な道のりなのだ。

故に施設は、就労後も長く手厚く、定着支援をしてくれることになっていて、

親も子も長い長いおつきあいとなっていく。

 

そういうコミュニティにはやはり当然、保護者会というものがあって、

そういう会にはもれなく「役員」というものがついてくるのだった。



昨年、私は息子が入所したばかりのその施設の初日に、

役員を引き受けることになった。

書記なら今までもしていたし、

会長・副会長・経理と上にいてくださる下っ端である。

気楽なものだ。

 

今年度はもうお役御免かなあと、4月の集まりの日にうきうきと考えていた。

その日、新元号が発表される日で、

11時すぎとのことだったので、

その頃にはもうお役目を解き放たれて気楽に、

友らと楽しいランチを駅前あたりでしていることだろうと、

呑気に出かけたのだった。

 

今年度の新たな役員極めとして、1年目のお母さんがたに

昨年、私が受けたように、仕事を受けていただくことをお願いするのはわかっていた。

2年目のものから重い役目を選ぶのも仕方ないだろうと。

就労移行支援施設に通えるのは原則2年、特例として3年である。

昨年度会長だった方は私の家の近所で、

娘の幼稚園時代からのおつきあい。

ご縁があって仲良くしていただき、

その方が今年度も残って会長をしてくださるのだろうと思っていたら、

3年目に入ってしまっていつ就労が決まるかわからないので、今年はできないという。

一人の方は親御さんが大変重いご病気で介護があり、

そうでなくても女医さんでいらして、冗談抜きで多忙だけれど、

昨年に引き続きて会計をしてくださるという。

なんとご立派な。本当にごめんなさい、ありがとうと皆で頭を下げる。

もう一人の方は、ただ一人の子がこういう知的障害ある子なので、

残りの人生で少しでも自分が働いて将来に備える経済力をつけるため、

これから正社員として就職予定だという。

おお、それは確かに。

もうお一方は本当に心身不調で通院中でなんとか今までやってきたため、

今年度は解放していただきたいという。

それも確かに。ご無理なさらず。

あれ?

私だけ、なにも、ないの?

あれ。私って幸せだったの!?

「お願いします」

と皆に頭をさげられて、え、あ、う、はい・・・と頷いてしまった。

 

まさかの会長。

年に4回くらいスピーチがあるという。

うち1回はかなり大きな行事で、区長も来られるようなお式でのスピーチだ。

昨年、先輩がされているのを大変だなあと心から同情してみてましたよ。

あれを私にやれってか!!

 

おかげさまで駅前の小さなイタリアンでの素敵なランチも

あんまり味がよくわからなかったし、

新元号が令和と発表された時もほろ苦い気持ちでききましたとも。

 

GW中は忘れておくことに専念していて、

今日、息子が持ち帰った施設のお便りに、

新会長としての私の名がプリントされているのを見て、

冷水を浴びせかけられたかのように現実感を覚えたところ。

もう笑うしかない。

なんとか腹はくくれると思うけれど。

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>

地球へ…



おすすめショップ

空に咲く花



selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

ラチとらいおん
ラチとらいおん (JUGEMレビュー »)
マレーク・ベロニカ,とくなが やすもと
こわがりなお子さんって、自分でもそのことをよく知っていて、そのことを悲しく思っていたりします。そんなお子さんの慰めと励ましになるんじゃないかなと思える、素敵で可愛い絵本です。

recommend

ホビーラホビーレ ニーナの着せかえブック
ホビーラホビーレ ニーナの着せかえブック (JUGEMレビュー »)
主婦の友社
木綿の布で頭と体を、毛糸で髪を、お顔は刺繍で…そうして出来る手作りの着せ替え人形ニーナ。
素敵な着せ替えドレスの作り方もたくさん掲載されていて、本当に手をかけ、自分で作り出すお人形の魅力に夢中になれます。
私的には「大草原の小さな家」でローラが大事にしていた布人形シャーロッテの現代版?とも思っています。我が家の娘も夢中になった素敵な本。

recommend

ちいさな刺しゅう
ちいさな刺しゅう (JUGEMレビュー »)
佐藤 ちひろ
タイトル通り、ちいさなちいさな可愛い刺繍の、なんて大きな存在感、ぬくもりであることか!
ページをめくる度にその愛らしさにハッとします。大人だから判る愛らしさ、感じよさなのでしょう。ぜひ自分でも刺してみたい素敵な可愛い図案ばかりです。

recommend

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-
病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める- (JUGEMレビュー »)
新谷 弘実
健康についてのさまざまな常識の嘘と本当に、目から鱗の一冊。
人の体に必要な栄養素とは何か、どう食べるかがどう生きるかということになるという深い心理に、思わず唸りました。私の周囲でも食べ物の嗜好を変えたことで、心理状態も変わったという人がいるので、余計に実感がありました。

recommend

影との戦い―ゲド戦記 1
影との戦い―ゲド戦記 1 (JUGEMレビュー »)
アーシュラ・K. ル・グウィン, 清水 真砂子, Ursula K. Le Guin
ファンタジーを、大人のものだと私に最初に教えてくれたのはこの小説でした。
真の名という魔法の力の源になる発想は今ではもう、ほとんど全てのファンタジーに受け継がれていて、この作品の影響力のはかりしれない力を実感させてくれます。
スター・ウォーズのフォースという考え方もこの作品から生まれたそうで、やっぱり…と思わせられたのでした。意外に派手ではないお話です…それだけに、ずんと重さが来ます。

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM