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映画「コンフィデンスマンjp ロマンス篇」

テレビドラマを積極的に楽しんで観る、と数日前に書いたが、
本当に素晴らしいと思う作品に出会えるととても嬉しい。

素敵な本に出会った時と同じくらいの感動である。

 

そんなドラマは
制作に関わる方皆さん素晴らしいけれど、

やはり監督・脚本・役者さん方が、

分かりやすく、すごい。

役者さんたちがその全身から放つ力で作品の魅力が引き出され、

見る側は引き込まれていく。

月九、とバブルの頃に一世を風靡した言葉。

フジテレビ月曜9時から放映されるドラマは、

今も毎回気になるものだ。
「コンフィデンスマンjJP」もそうで、

恋愛ものかと思いきや、素晴らしく楽しい詐欺師たちの物語。

1話目から最高に好きで、家族でとても楽しんで観た。


「真田丸」でも感動したが、長澤まさみさんが素晴らしい。
綺麗なのに、いや、お綺麗だからこそ

ここまで振り切った役をお出来になるのか。
なんて、

ご自分を綺麗に見せようとなさらないのかと感動する。
すごい。楽しい、面白い!

映画になると聞いた瞬間、観に行くよね、と家族で決めていた。

この3人組の姿にわくわく。

大好きなイガラシ!

パンフの裏でイガラシ!

ダー子のフェルメールのミラー、欲しかったなあ。

でもすでに売り切れだった。

ネットでもそうで、残念。

どこかでひょっこり手に入りますように。

 

「コンフィデンスマンJP」はリアルでも欠かさず観ていた上に、

録画したものをとっておいて、今回また見直した。

2回観ても面白くて、

この素敵な3人組と子猫ちゃんたちのことは十分わかっているつもり。

それでも、「ああ!」と思わされた映画。

観ている間中楽しかったし、

懐かしくて嬉しかったり、色々笑える小ネタがいっぱいだった。

 

大満足して、

帰りは車の中で「official髭男ディズム」のノーダウトを

聴きながら熱唱してしまった。

この歌、頭の中を本当に回り続ける。

 

本当は機嫌が悪かったのだ。

朝早くから、全然気がすすまないバーゲン会場にオットに連れて行かれたせいで。

 

そこはオットの会社の系列なのだが、

とにかくお高いもの、品質が高い正統派なものを扱っているということらしい。

私はバブルの昔からブランドにうとい。

自分で見て感じて好ましい、それが全てで

たまたま同じブランドのものを何度か選んだことがあっても。

次からいつもそのブランドを意識するということはない。

やっと名前を覚えるくらいだ。

 

だから好きか嫌いかが全てなのだ。

人間に向けてはいけない価値観だけれど、

服飾品には適用して然るべき概念かと思う。

 

その私が今まで何度か見て、ほとんど感動しなかった。

しかし実際に50000円のジャケットを3500円で、

一万円のパンツを2000円で、

という買い物をしたことがある。

それはオットをいたく感動させた。

オット曰く、着心地がいいし、シルエットがいいしすごい、

やっぱり高いものはすごい、と。

 

高くていいのは当たり前である。と私は思う。

美味しいもの、快適なもの、面白いもの・・・

それらに高い代価を払うのは当然のことなのだろう。

でも、その中で安いものを見つけられたらもっといい。

だって貧しいんだもの。

 

良い、ということはどういうことだろう。

似合う、ということではないかしら。

似合っている時人は輝く。

良い運気を呼び寄せさえする。

 

その会場で売られているものの殆どは

大変高価で良いものだけれど、私の好みではなかった。

もの凄まじい勢いで買っている人たちの服装や佇まいも

私が好きなタイプのものではなかった。

酷いことを言ってしまうと、ダサいの一言。

言動も垢抜けず、振る舞いがガサツ。

それはまあバーゲンというものに潜む妖怪のせいかもしれないが

(妖怪ウォッチならどんな妖怪が出るだろう、と思うとちょっと和むけれど)

なんというか、良いものを着ていると妙に胸を張ってるし、

割と本人もいうけどどうにもなんだかスッキリしていない人っていますよね、

あれの集団。

で、気が付いた。

あ、この人たち、世代的に「高いものがいいものだ」と思っている人たちだと。

よく、センスの良し悪しがわからない、という人がいつの時代にもいる。

特にたくさんの媒体で知らず知らずに学習している今の人たちに

到底及ぶほどの情報をもっていなかった時代の人たちの

良い感じに人に見られたい、判断されたいの基準になるものは

「良い服」を身に着けることだったのだろう。

そして自分ではよくわからない良い服とは

高級感ある生地、手触り、それを証明する値段だったのではないか。

それらが野暮であるはずがない。

そういう人たちの群に、私は思わず背を向けて逃げた。

 

そもそも売れないから大量に残る、

だから年に数回大セールをするのであって、

私が見つけたいくつかの掘り出し物は、

その中にあって珍しく若々しいデザイン、素材のもので、

本当にたまたま、のものだった。

でもものすごく空気の悪い人混みの中で悪戦苦闘までして見つけなくても、

素敵な服はもっと気軽に、その辺で楽しくお買い物できるのよ。

 

なんどもそう言ったのにオットがきかず、セール会場に私を連れて行ったこと。

そのセールにいくなら子供達は置いて夫婦だけで行くと約束していたのに、

急に映画を後付けして、

そのために家族4人で人混みの中に飛び込むことになったこと、

障害ある息子にとってそこになんの魅力もなく、

ただ我慢しているだけの様子で、

弟思いの娘が一生懸命寄り添ってただ待っている姿で、

娘自体は私以上にもっともっとそのセール会場に魅力あるものを見つけられなくて、

そんな二人が人混みに揉まれ、

以上にハイテンションになって無礼な年寄りたちに小突かれないよう見ている私は、

オットに寄り添って掘り出し物を探すなんてできなかった。

そして私がいないとオットは何も自分で見つけられない。

もういいよ、わかった、今日は買わないよ、とオットは一人で颯爽と

早足でずんずん出て行ってしまい、

息子の面倒は自分が見る、と言っていた約束すらも反故にし過ぎていたので、

私と娘は笑ってしまった。

もうこの人には怒ってもきりがないから、

無駄な心のエネルギーは使いたくないのだ。

シワになるから。

 

そんな最悪気分を吹き飛ばしてくれた映画。

ダー子さんならあのセール会場で、変装用の衣装をいっぱい見繕ったことだろう。

 

好きな作品があると、そのドラマの中の役名でずっと俳優さんたちを呼び続ける我が家。

もう長澤まさみさんはきっと一生、私たちの中ではダー子、

東出昌大さんはボクちゃん、

小日向さんはリチャード、

小手伸也さんはイガラシで決定だろう。

 

松坂桃李さんが殿、菅田将暉さんがフィリップ、瀬戸康史さんが渉で、

向井理さんが真山、生田斗真さんが竹本のままの我が家だから。

かりん / 映画・劇・展覧会 / CM(0) / TB(0)

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