訪問者

  • 2020.02.27 Thursday
  • 23:36

 

視線を感じて顔をあげると猫がいた。

輝く様な黒い毛並みがとても綺麗。

庭からウッドデッキにあがり、もろに我が家のリビングを覗いている。

 

その眼光の鋭いこと。

私と目があっても全く逸らさない。

怯むことなく、むしろこちらを睥睨しているようにさえ見える。

猫にこんな見られかたをされたのは初めてだ。

己の気配を消そうとも思っていなくて、

堂々と、私を、ついで娘を、ひどく傲慢な様子で、値踏みするように見切ったあと、

さらに遠慮のない様子で、室内をじーっと見回した。

 

 

 

何かを探しているようだと考えて、思い出した。

我が家の前の住人は猫を飼っていたそうなのだ。

外にださないよう、1年中窓を締め切っているご家族だったので、

壁やらカーテンやらにカビが生えちゃって、とオーナーさんがこぼしていらした。

この猫はその猫の知己、もしくは敵対している関係だったのかもしれない。

どちらにせよ、気になる存在だったのか。

私と娘をびっくりするほど長く、推し量るように見たのは前の住人かどうか確認するためかしら。

 

なんだか普通の猫の感じがしなかった。

この傲慢ぶり、相当お家で愛され可愛がられ、崇拝すらされているお立場なのではと推察する。

愛されているものの自信オーラが全身からあふれているのだ。

素敵な首輪がその証拠。

和風ちりめん柄の赤い紐に金の綺麗なメダルがついていて、

お守りのような雰囲気がある。

それと似たものを見たことがある。

オーナーの飼い犬、チビさんがつけているのだ。

その首輪が可愛かったので私が見ていたらオーナーが、

庭にくる猫が落としていったんだと思うのよ、

猫がくるのみたことない?とおっしゃったのだが、

この猫さんのことらしい。

なくしたけど、すぐに新しいのを付けてもらえたんだろうな。

 

前の住人猫は外にだしてもらえなかったということだけど、

ガラス越しにおしゃべりを楽しむ間柄だったのかもしれない。

もしくは逆に、めちゃくちゃ反発を感じていたとか。

詳しい事情はわからないけど、とりあえず記念撮影させてとスマホをむけたら、

面倒臭そうな顔をして、去っていった。

 

黒猫が不吉な知らせというのは、ヨーロッパのごく一部での伝承だそうで、

日本では昔から吉兆と言われていたそうである。

だとしたら今日のこの御訪問者さまとの濃厚な接触は

大吉兆だろう、と思うことにする。

 

昨夜から、

娘の予定になっていた日本舞踊の発表会と、卒業記念パーティーの中止が決まり、

芸能界、スポーツ界でもあらゆるイベント、興行が中止される流れの中で。

全国の小中高、特別支援校もすべて3月2日月曜日から休校にすると安倍首相から発表された。

まさしく、国からののおふれがでた、という感じだ。

オットの会社もテレワーク決定で、明日からもう出社しないという。

逆に私は、その3月2日からまた仕事に出かけるのだが、

福祉だから休みにはならないだろうな。テレワークもない。

ただ無駄に群れ集う場所にはいかないので、きっと大丈夫だろう。

そして、それでも何かいいことあるさ、とどこか楽観的に思えてしまう。

適当に、特に理由もなく、いつもそう思うことで

実際の小さなラッキーに繋がってきたのが私の人生だったから。

 

好きな民話は「わらしべ長者」。

性格出るなあ。

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